まず、僕が買ったのはNASであってサーバではない。だからいろんなことをさせてはいかんのだ。
いや、いいんだろうけど。まずsyslogを受信させてみたところ極端にレスポンスが悪くなった。SMB以外のプロトコルを話させてはいかんらしい。なのでAvahiとSMB以外を喋らせない方向にした。でも、どうしても試したかったことがあった。それはAWS Glacier(グレーシャー)だ。これ、何かというと「バカスカ入れても高くないけど、取り出すのに時間のかかる格安クラウドストレージ」なのだ。
今まで個人でストレージを保有する時、RAIDは組んでもバックアップはしない方針でいた。理由は、データを失っても酒飲んで忘れたほうがバックアップにかかるコストを払わずに済むからである。そもそも個人の持つデータってそれぐらいのものだろう。それに、10年以上前のデータで欲しいものはごく一部だし、昔流行ったネタフラもFlashPlayerがないから見ることもできないし、X68がないからMDXも再生できない。つまり、取っておいて嬉しいものがもう殆ど無いわけだ。
ところがである。なんと1TBが月額¥3000だ。ストゼロなら1ダースぐらいかな。鏡月なら4リットルかなあ。毎月飲むでしょそれぐらい。しかも、Glacierは入れたものを勝手に圧縮してるっぽい。そして課金は圧縮後の容量で課金される。なんて素敵な。ちなみにウチのNASに600GBほど入っているんだけど、それをGlacierに突っ込んでこの安さである。
そして最近また新しくSBCを買った。BananaPi BPI-P2 Proと言うんだけど、コイツにSyslogサーバーをやらせる事にした。そして毎日NASに送ってやろうと思った。もちろんコレもGlacierのバックアップ対象となる。そしてNASへのファイル転送はsmbclientである。ftpもNFSも脳内会議の候補に上がったのだけど、冒頭に書いた通りでSynologyはどうも別のプロトコルを話させると一気にレスポンスが下がるのである。
#! /bin/bash
# /var/log配下のディレクトリをとりあえず作る
for dirPath in `find /var/log/rsyslog/ -type d`; do
# -cでmkdirコマンドを送る
smbclient '\\nas2.home.takuro.work\XXX' -U XXXXX%XXXXX -c "mkdir ${dirPath}" >&1
done
# /var/log配下の2日前にできたファイルを全てWindowsの共有フォルダへコピー
for filePath in `find /var/log/rsyslog/ -type f -daystart -mtime 2`; do
# -cでputコマンドを送る
smbclient '\\nas2.home.takuro.work\XXX' -U XXXXX%XXXXX -c "put ${filePath} ${filePath}" >&1
# 転送後ファイルは削除
rm -f $filePath
done
これを/etc/cron.daily/ にぶち込んで、毎日こんなふうになった共有ドライブを見て悦に浸っている。